年長さんになると考えるのが「1年ぐらい先取りさせていた方が小学校で楽になるのかな?」です。
中学受験を予定している場合の先取り学習も低年齢で初めて良いか迷うものです。
低学年の頃は「いろんな経験をさせたい」と家庭学習をすることも多いと思いますので、「そもそもどんな教材を使ったら良いの?」と調べ始めるとドツボにハマってしまいます(^^;)
そこで本日は、数ある通信教育の中からスマイルゼミをピックアップして、先取り学習に適しているのかを調べてみました。
スマイルゼミを考えている場合、類似の通信教育講座である進研ゼミも候補に入って来るかと思います。
最後にお子さんが進研ゼミで家庭学習をしている「NyonNyonさん」にも進研ゼミとの違いを聞いてみましたので、参考にしてくださいね。
目次
スマイルゼミとはどんな通信教育講座?
スマイルゼミは、ジャストシステム(ATOKシリーズやワープロソフト「一太郎」などを開発)が運営する通信教材サービスです。
● タブレット端末を利用した学習教材
● 紙とタブレットのコース選択ではなく、タブレット一択
● 小学生は標準クラスと発展クラスの2段階がある
タブレット端末で子供の「書く学び」を伸ばすサービス
スマイルゼミでは、「幼児」「小学生」「中学生」の3つに向けたタブレット型通信教育サービスを展開しています。
タブレットに特化した通信教育、と言えますね。
スマイルゼミは、タブレットに直接書き込む「書く学び」を重視しています。
タブレットと聞くと「子供がうまく書けるのかな?」と心配になりますが、高機能の専用タブレットとペンを使って、紙のような書き心地で学習できるようになっています。
間違えた問題を消しゴムで消すのは大人でも面倒なものですが、タブレットでしたら簡単に消去できます。
簡単に最初から解き直すことができる=繰り返し知識を定着できる!という利点になりますね。
全額返金制度を利用して2週間お試しができる
スマイルゼミには「全額返金保証制度」があります。
2週間お試ししてみて、「ちょっとうちの子には合わないな」と思ったら、解約をすると入会時に支払ったお金が全額戻ってくる制度です。
特に一年先取り学習を検討している保護者の方にとって「本当に我が子には先取りの内容が合うのかどうか」は、慎重に見極めたいところですよね。
そんな時もこの全額返金保証制度を利用すれば、2週間は無料でお試しできます!
実際に試してみた結果、お子さんに合っていたのならもちろんそのまま継続して利用できます。
2週間あればこどもの学習取り組みを通して、スマイルゼミが合っているかどうかの判断がしやすいですよね。
本契約後、タブレットの途中解約は費用がかかってしまいますので、一年先取り学習が気になる方、まずはお試しされることをおすすめします!
スマイルゼミは月額料金+タブレット代
スマイルゼミの幼児コースと小学生コースを料金一覧表にまとめてみました。
学年 | 標準クラス | 発展クラス |
年中・年長 | 3,278円(3,960円) | なし |
小学1年生 | 3,278円(4,268円) | 3,828円(5,038円) |
小学2年生 | 3,520円(4,510円) | 4,400円(5,610円) |
小学3年生 | 4,180円(5,170円) | 5,170円(6,380円) |
小学4年生 | 4,840円(5,830円) | 5,830円(7,040円) |
小学5年生 | 5,720円(6,710円) | 6,710円(7,920円) |
小学6年生 | 6,270円(7,260円) | 7,260円(8,470円) |
※12ヵ月一括払い(毎月払い)
タブレット代は10,978円(一括払い)です。
初期費用として考えると少し高く感じますが、1年間継続で利用する場合は、月々換算するとタブレット代は、914円です。
6年間継続利用する場合は、152円です。安いですね。
講座については、小学1年生(標準クラス)でしたら毎月4,192円(12ヵ月一括払い)が月額料金です。
1年先取り学習をする理由
年長さんで1年先取り学習する主な理由を、2つあげてみました。
小学1年生の学習内容は年長さんでもわかりやすいものが多い
個人差があるので一概には言えませんが、年長さんになるとひらがなの読み書きや簡単な計算ができる子も増えてきます。
もし、お子さんがひらがなや簡単な計算が、わりとすんなりできるのであれば、1年先取りの学習をさせてみると小学校に入ってから「親」がかなり楽になります。
小学1年生の場合、宿題や諸々の管理をするのは親ですので・・・(^^;)
小学校に入ってから勉強の自信がつきやすい
小学校に入ってから自信をなくすことがないように、という理由から1年先取り学習を選ぶご家庭も多いです。
小学校に入ると1時間目から授業があったり、毎日の宿題もあったり、一気にお勉強する雰囲気ですよね。
「お友達は問題ができるのに、ぼく・わたしはできない・・・」と、周りと自分を比較して自信をなくしてしまうなんてことは避けたいです。
なので、小学1年生になる前に事前に1年先取りで学習しておけば、いざ学校の授業がスタートしても「あ、これ知ってる!」という自信につながり、自己肯定感にもつながります。
小学校の授業に慣れなければならない状況なので、自信がある=心の余裕が生まれる ことになりますので、学校で学習することを知っているのは精神的にも◎です。
このように、お子さんの「できた!」が少しでも増えてほしいという願いから、スマイルゼミなどで1年先取りの学習をするご家庭が多いのです。
スマイルゼミでの1年先取り学習のメリット
スマイルゼミを一年先取りで学習することのメリットは一体なんでしょうか?
1学年上の受講で先取り学習ができる
スマイルゼミでは、同学年の学習を契約しての学習では先取りができません。
なぜならばスマイルゼミでは、1ヵ月ごとに受講できる講座数が決まっているからです。
【小学生コース】
● 1ヵ月に約20回分が受講可能
● 一回分は約10分〜20分
例えば、1年生の内容で契約をした場合、どんどん先に進めたくても1ヵ月分の配信数が決まっているので、同学年の内容を先取りできないのです。
そのため、スマイルゼミの場合は、一つ上の学年を受講して先取り学習をします。
発展なら学習量が増やせる
小学生コースでは「標準」と「発展」の二つがあります。
標準クラス | 国算理社の全教科をまんべんなく学習できる。家庭学習を定着させたい人におすすめ。 |
発展クラス | 標準クラスに+αで語彙力や難解文章を読み解く力、論理的思考力を養う講座などが加わってくる。 |
発展クラスは標準クラスの1.2倍の講座数、1.5倍に増えます。
「標準クラスだと少し物足りないな~」という場合に発展クラスを選択するご家庭も多いです。
ただ、「一年先取り&発展クラスで多くの課題を詰め込ませることは、こどもにとって大変では?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
発展クラスの内容はどんなものがあるのか具体的な例をあげてみましょう。
● 【算数】大きさの比較や文章問題、パズルなど
● 【国語】文章からどんな登場人物がいるかなど(読解問題)
このようにパズルだったり、シルエットクイズのような問題があったりと、楽しく進められるような問題になっています。
もちろん、問題の中には一回読んだだけでは難しいものもあります。
お子さんによっては最初のうちは親が隣に座って、問題文をわかりやすく解説する必要もあるかもしれません。
一部では学年を1つ上にしなくても先取りができる
先ほどもお伝えしましたが、スマイルゼミでは講座数の上限があるため、同学年内での先取り学習はできませんが、漢検や計算ドリル、有料オプションの英語プレミアムなどは先取り学習できます。
漢検 | 10級〜2級 |
計算ドリル | 6級〜1級(1年生〜6年生) |
英語 | HOP:1,2年生向け
STEP:3〜6年生向け 英検対策 |
年長さんでもHOPコースを利用できますので、英語の先取り学習としてスタートするのもいいですね。
スマイルゼミでの1年先取り学習のデメリット
スマイルゼミの一年先取り学習はメリットばかりではありません。
デメリットも把握しておくと、後々「失敗した〜」とならずに済みます。
しっかりチェックしておきましょう。
飛ばした学年に戻ることができない
1年先取りで学習していた場合、途中でもとの学年に戻れません。
例えば、年長さんが1年生の内容を先取り学習で始めたとします。
途中でやはり内容が難しくてついていけないので年長さんコースに変更・・・ができないのです。
途中でもとの学年に戻られればよいのですが、そこができないとなると最初の見極めが大事になっていきます。
少しでもリスクを減らすためには、まず初回入会時に2週間のお試しをして、一年先取り学習ができるかどうかを検討しておいたほうがよさそうです。
再入会の場合の全額返金はない
全額返金保証制度はとてもおすすめな制度ですが、これが適応されるのはスマイルゼミに「初回入会のときのみ」です。
受講途中で講座内容の変更はできません。
そのため、先取り学習をしてみたものの元の学年に戻りたいことがあった場合は以下のことが想定されます。
例としてお子さんが小学1年生で1年先取をした場合で考えてみます。
先取り学習として2年生の講座を受講
↓
ちょっと難しいから1年生の講座を受講したい
※2週間以内ならば全額返金可能
↓
お子さんと同じ1年生を受講するために再入会
↓
やっぱり先取りで2年生の受講をしたい
※再入会をしているので2週間以内であっても、会費+タブレット代の全額返金はされません。
※再入会の前提条件として1年以上の継続利用があります。
休会制度がない
スマイルゼミには休会制度がありません。
一年先取り学習をしたものの、ついていけないからしばらく休会・・・というわけにはいかないのです。
この場合、一度退会という形を取らざるを得ないことになります。
退会をするとアカウントや成績データなどが消去され、過去の情報を引き継げないので、新規の申し込み(再入会)となります。
再入会時は、前述の通りタブレットの購入が再度発生しますのでご注意ください。
スマイルゼミで中学受験対策は可能?
中学受験を視野にいろいろと検討されている方も多いことでしょう。
通塾している場合であっても、補助教材としてタブレットの通信教育はスキマ時間に有効です。
スマイルゼミには中学受験専用のコースがありませんが、発展クラスには中学入試の過去問題が盛り込まれています。
とは言え、発展クラスで中学入試の過去問題が配信されるのは高学年からのため、低学年のうちから中学受験対策として活用するには難しいかもしれません。
スマイルゼミを中学受験の足がかりとして活用する場合
● 先取り学習可能な漢検や計算ドリルをどんどん進める
● 低学年のうちは発展クラスで土台を固める
本格的な中学受験対策開始時期までは、スマイルゼミの発展クラスと一部教材の先取り学習で土台作り、という捉え方がよいのかもしれません。
特に、中学受験の場合は低学年のうちに家庭学習の習慣をつけておくことが必要です。
4年生で塾に行くにしても、学校の授業以外で勉強したことがなかったのにいきなり塾で何時間も座って勉強するのは、子どもにとって苦痛です。
タブレットの場合は楽しく学習ができることに特化しているので、中学受験を視野に入れている場合は「学習習慣」をつけるための使い方が良いですね^^
最後に
本日は、スマイルゼミの一年先取り学習の理由やメリット・デメリットなどについてお話しました。
● 1年生コースは年長さんでも理解できる内容で先取り学習しやすい
● 一年先取り学習は小学校で「できた!」という体験をたくさん生み出せる
● 一部の教材は学年をあげなくても先取り学習が可能
● 途中で学年を戻す場合には、退会→再入会になる
● 全額返金保証制度は初回入会のみに適用される
スマイルゼミで先取り学習をした内容を学校で再度学習することにより、一層記憶を定着させられることや、「知っていること」が学校の授業で出るので自信をもって毎日の授業に取り組めることが、一年先取り学習の大きな魅力であり強みです。
一方で、すでに習得している漢字や解き方を学校でアウトプットすると、まだ学校の授業で習っていないがために先生に注意されてしまうケースも・・・。
これに関しては、担任の先生とコミュニケーションを取りながら、相互理解で解決していくのが課題かと思います。
授業の進み具体をを保護者が把握しなければならない部分もありますが、それ以上にお子さんの「これ知ってる!」という、自信に満ちた笑顔を見られるメリットが大きいものです。
ぜひ、スマイルゼミの一年先取り学習を通して、「学ぶ楽しさ」や「考える楽しさ」を親子で体験してみてください。
NyonNyonさん談
「スマイルゼミは専用タブレットなのですね〜!進研ゼミもタブレットはそこそこ使いやすいです。けれども、書き込みやすさでは圧倒的にスマイルゼミの方がよさそうですね!あと、スマイルゼミはタブレットで全て完結するんですね!進研ゼミは付録の教材も届くので、実験が好きな子にはむいているのですが、親からすると物が増えやすいというも・・・。」