漫画って面白いけど「漫画なんか読まないで勉強しなさい」と言ってしまいがち。
私自身、なかなか読書週間がつかなかった息子にはやきもきしたのですが「知識が身につくなら役に立つなら漫画でもいいじゃん」と開き直った結果、読書量が増え、読むスピードも速くなりました。
これ、ホントの話です。
うちの息子の場合、
・漫画の原作小説を読みたくなる
・映画を見るとノベライズを読みたくなる
・好きな漫画の外伝小説を読みたくなる
というパターンがありますので、活字じゃないからダメってことはないかと思いますよ^^
漫画→小説の誘導にも役に立つこと間違いなしです。
あと、記憶する時って一緒に色んな情報を得た方がいいですよね。
文字以外の視覚情報は、記憶を引き出すのにとても役に立つので、漫画はその条件を満たしています。
難しいテーマであってもなんとなく漫画なら読めちゃいますので、まずは、興味を持ってもらう前提で、勉強机の横に置いてみたらいかがでしょうか?
ということで、勉強系THE漫画(例:ジャンプ連載)と漫画チックな書籍(子供向けに漫画で説明したもの)の紹介です。
※お子さんに合ったものを探していただきたいので、順位はつけていません。
※疲れちゃったので、タイトルだけ書いているものもあります。スミマセン。コツコツと追記します。
目次
中学受験に役に立つおすすめ勉強系THE漫画:理科編
『エレメントハンター』
息子が元素に興味を持つきっかけになったのがこの作品。
NHKでアニメも放映していたらしいのですが、DVDはプレミアム価格がついてしまってお値段は超高いです。
エンドロールの「♪スイヘーリーベー」は、未だにYouTubeで再生回数が伸びている、元素を覚えなければならない学生たちにとっての神曲です。
中学受験(受検)では、元素記号はでないものの化学反応式の問題が出ますので、興味を持ってもらうのにとても役に立つ作品です^^
『はたらく細胞』
新型コロナ流行のちょっと前にこのシリーズを読んだ息子は「新型コロナウイルスは身体の中で何をしているのか」「なぜワクチンの副反応は2回目の方が強く出るのか」が、自分の仮説で説明できるようになりました。
細胞系の研究者になりたいと言うに至ったので「じゃあ、もっと勉強しなくちゃね。」です。
中学受験(受検)の理科では人体が問題として出て来ますが、苦手意識を持っているお子さんが多いようです。漫画を読んで楽しんで覚えられますよ!
『はたらく細胞BLACK』
細胞のスピンオフです。原作者が監修していますが、漫画家さんは違います。
内容はかなりBLACKですが、こっちの方が生きて行く上で役に立つこと間違いなしです。不摂生な大人にも読んで欲しいですね笑。
ただ、絵のタッチがちょっと暗いので、アニメ化した時に「BLACKは見ない」と言っていました。
私が見ていると一緒に見るんですが。
『はたらく細胞シリーズ』
はたらく細胞はスピンオフがたくさんありますので、本家とBLACK以外はこちらにまとめました。
男の子が生理を理解し、将来女性と円滑に交友するための知識として役に立つので「はたらく細胞LADY」はおすすめです!
・はたらかない細胞
・はたらく細胞フレンド
・はたらく血小板ちゃん
・はたらく細胞BABY
・はたらく細胞LADY
・はたらく細胞WHITE
小説も図鑑も絵本もあります。
うちの子が小説を一番最初に読んだのは、はたらく細胞です。
はたらく細胞の小説版をきっかけに文字慣れしたようです。
『天地創造デザイン部』
神様からの依頼で地上界の動物を「デザイン→試作→採用」される作品です。
私が好きなのは、ユニコーンの回。
爆笑しながら、なぜユニコーンが現実世界に存在できないのかが理解できます。
あと、「プレゼンとは何なのか」が理解できるデザイン業界にいる人だったら「あるある」と思わず言ってしまうストーリーです。
詰込みではなかなか記憶の定着につながりません。
中学受験(受検)の理科の勉強でも、普段の勉強でも「なぜ?」「どうして?」を考えながら勉強していくことが大切だと思っています。
天地創造デザイン部を見てからの息子は「○○はたぶん○○だからこういう進化したんだよ」って言っています。
考察が正しいかはわかりませんが「考える力」をつけるために役に立つ漫画です。
『決してマネしないでください。』
前述の「天地創造デザイン部」の蛇蔵先生の作品。
理系大学が舞台になっているので、小学生には少々難しそうでしたが「天地創造デザイン部」がとっても面白かったので漫画を購入。
科学者や数学者がどうやって発明や発見などをしたのかが、コメディタッチで書かれています。
ゴム手袋はお医者さんが手荒れに悩む好きな看護婦さんへプレゼンとするために、工場で特注で作ってもらったのが始まりらしいですよ。
あと、お値段が高そうな機械で焼き芋を作るなんてエピソードもあり、小学生の息子でも、爆笑しながら読んでいました。
私は、フライドチキンで骨格標本を作ってみたくなりました。
『もやしもん』
本当は、「はたらく細胞」よりも先に読ませる予定だったのですが、「はたらく細胞」で乳酸菌に親しみをもったおかげで、ハマって読んでおりました。
もやしもんは、漫画としては、かなり情報が多いです。
なので、長文読解にも役に立っている気がします。
『ブラックジャック』
私が通っていた小学校の図書室にあったので、読みまくっていました。
エキノコックスや狂犬病の回はいまだに鮮明に覚えています。
息子は、軽くアニメで見た時に興味を持っていたので漫画を借りてみたらかなりの食いつきです。
今までの漫画で一番の食いつきかもしれません。
『聖闘士星矢』
読んでからかなりの年数が経っていますが、星座名がラテン語で言えます笑。
星座に興味が持てないお子さんだったら、聖闘士星矢を読ませてみてはいかがでしょうか。
1等星の名前も恒星の色も自然と覚える、役に立つ漫画作品です^^
ちなみに、私と弟はジェミニ(ふたご座)のサガ押しです。
息子は元々星好きだったのですが、聖闘士星矢を読ませたらより詳しくなりました。
黄金聖闘士(ゴールドセイント)が出てくる聖域十二宮編まででも十分です。
黄道十二星座の順番は確実に覚えます。
さそり座のイケメン黄金聖闘士(ゴールドセイント)はアンタレス(心臓)にとどめをさす技なので、覚えやすいですよね。
『藤子・F・不二雄SF短編集』
『Dr.STONE(ドクターストーン)』
科学系漫画と言ったらこれ。相当、役に立つ漫画です。
中学受験(受検)において、炭酸カルシウムの問題はよく出て来ますが、主人公の千空ちゃんが炭酸カルシウムを手に入れるために貝殻を砕くシーンを覚えていると、点数がとれる可能性の方が高くなります^^
あとは、中学受験頻出の滑車ですね。
大木の下敷きになった女の子を助けるために滑車がいくつ必要なのかの計算をしています。
ただの科学系漫画ではなく、宇宙の話も出て来ますし、歴史も考えさせられる(←私的には涙)かなり壮大な話です。
私は、パクチーコーラを作りたいのですが、パクチー大っ嫌いな旦那に怒られるので作れていません・・・。
『銀の匙 Silver Spoon』
『2001夜物語』
中学受験に役に立つおすすめ勉強系THE漫画:社会編
小学校では世界史は勉強しません。
ただ、中学受験(受検)においては貿易統計の中で出てきた国がどこにあるかなど、国の場所を把握しておくことは大切です。
「勉強の息抜き本」も必要です。テキトーな本を読むより、ためになる漫画の方が絶対に将来に役に立つので、直接、中学受験(受検)に結びつかない本も掲載しています。
『ゴールデンカムイ』
北海道の地理を自然に覚えます。日露戦争直後の話なので、このあたりの時系列もわかるようになります。
うちはリビングに地図ポスターがあるので、地名が出てきた→すぐに地図ポスターを見る ことで地名を覚えました。
アイヌ流の自然との付き合い方なども学べるので、昨今の環境問題などを深く考えるきっかけにも。
あとは、ヒグマと会う可能性がある人だったら、是非読んでおいてください。生き残るために役立つ漫画です。
「ヒンナ、ヒンナ~」
『ヘタリア Axis Powers』
『銀魂』
こちらは、SF人情アクションコメディではありますが、登場人物にモデルがいます。
時代が明治維新近辺なので、うちの息子は「銀魂」から高杉晋作や徳川慶喜などを覚え、その結果、歴史漫画を読むようになりました。
ただし、
・高杉晋作〇 高杉晋助×
・桂小五郎〇 桂小太郎×
・土方歳三〇 土方十四郎×
と、歴史上の人物とほとんど同じキャラクター名なので、試験の時に間違えないようにしましょう。
そう考えると、ある意味、「役に立つ」の反対にある役に立たない漫画かもしれません・・・笑。
『ベルサイユのばら』
有名すぎる作品なので、紹介は割愛します。
息子には読ませていませんが、私は母が持っていた「ベルばら」を小学生の時に読んでフランス革命を覚えました。
確か、ロベスピエールは、高校の教科書に出てくるんじゃなかったですかねぇ。
『陰陽師』
安倍晴明様は中学受験(受検)には出ないでしょうが(出す学校があったらそこに私が入りたい笑)、平安時代に対して苦手意識をなくすために役に立つこと間違いなしです。
UMA(未確認生物)とか、妖怪とかそのあたりのものが好きな年代には陰陽師系がドンピシャです。
陰陽師を知って、平安時代に興味を持ちました。
『王都妖奇譚』
映画にもなった前述の「陰陽師」と比べてしまうとマイナーですが、安倍晴明ブームの先駆け漫画。
フジテレビのゴールデンタイムでTVドラマ化もされているんですよ~。(私はがっかりしたくなくて、一切見ませんでしたが)
『王家の紋章』
帝国劇場でミュージカルも上演されるので、最近知った方も多いでしょう。
1976年から連載されていますが、まだ、完結していません^^;
エジプト、ヒッタイト、バビロニア、ミノア、アッシリア、リビアなど、古代の国を覚えます。
『天(そら)は赤い河のほとり』
宝塚でも上演されています。
こちらも、王家の紋章と同じような時代が舞台なので、ヒッタイト、エジプト、バビロニア、ラムセス、ネフェルティティ等々、読んでおくと将来世界史を学ぶときに苦手意識がなくなるでしょう。
『三国志(横山光輝)』
中国は日本から近いので中学受験(受検)で出てきます。
流石に三国時代の問題は出ませんが、まずは、興味関心を持ってもらうには良いアイテムだと思います。
あと登場人物が多いので、漢字の勉強にもなるかも???
ちなみに、私は曹操が好きです。
『なんて素敵にジャパネスク』
こちらも平安時代の文化のイメージの手助けに。
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』
モデルになった人物を調べると歴史上の人物を覚えますよ~。
私が好きな四乃森蒼紫は、土方歳三さんとのことです。
ほとんどのキャラクターが実在の人物そのものの名前が出ていないのに、斎藤一さんは、るろうに剣心でも斎藤一さんです。なぜ??
余談ですが、実家の方で、処刑された実在の登場人物のお墓があったのですが、ブームの時にはお墓参りが多かったです。今でいう聖地巡り的な感じですかねぇ。
中学受験(受検)においては明治維新の問題が出ますので、漫画を読むことで興味を持ってもらいましょう。
『アドルフに告ぐ』
ヒトラー、第二次世界大戦の終戦前後の事件・・・。
私が通っていた小学校の図書館にあった手塚治虫先生の作品の中で一番ひきこまれた記憶があります。
『火の鳥』
『ヤマタイカ』
中学受験に役に立つおすすめ勉強系THE漫画:国語編
『王様ランキング』
耳が聞こえない、言葉を話すことができない、非力な王子・ボッジの物語です。
中学受験(受検)の国語の問題に出るわけではありません。
ただ、話すことができないので、主人公がどんな気持ちなのかを考えながら読むことになります。
これって、作文の時に役立つと思いませんか?
「自分がどうするのか」を求められるときもありますし、「相手のことを考える」ことを求められることもあります。
勉強だけをして知識の詰込みだけをしていると、相手のことを考えることをあまりしなくなります。
相手のことを考える訓練としても役に立つ漫画だと思っています。
『文豪ストレイドッグス』
異能バトルアクションですが、文豪がキャラクターとして出て来ます。
太宰治の技は「人間失格」、宮沢賢治の技は「雨ニモマケズ」田山花袋の技は「蒲団」と言ったように、文豪と作品名を簡単に覚えることができちゃいます。
海外の文豪もキャラクターとして出てきます。
例えば、敵のボスであるフランシス・Fの技は、華麗なるフィッツジェラルド。
華麗なるギャツビーの作者です。
小学生が読む内容ではありませんが、かなり、作者と作品を覚えます。
なので、将来的に作品を読んでくれる可能性も高まります。
ということで、文豪と作品を覚えるにはとっても役に立つ漫画です。
『ちはやぶる』
百人一首を覚えるならこれ。
短歌や俳句は、中学受験(受検)に出ますが、苦手意識を持つお子さんが多いようです。
この苦手意識をなくすのに役に立つの漫画です。
『あさきゆめみし』
この作品以上に源氏物語を簡単に理解できるものはないかと。
漫画って偉大です。
高校時代に大変お世話になりました。
『明日香の王女(ひめみこ)』
私が学生時代に飛鳥時代の中大兄皇子、中臣鎌足などをすんなり覚えることができたのはこの作品のおかげでした。
マイナーですが、かなり勉強にも役立つ良作です。
『河村 恵利先生シリーズ』
前述の「明日香の王女(ひめみこ)」の先生が描かれた漫画です。
短編集になっており、基本は各時代の悲恋です。
この漫画のおかげで、戦国時代までの歴史上の人物をかなり覚えました。
中学受験に役に立つおすすめ勉強系THE漫画:算数編
『数学と文系ちゃん ~役に立つ数学のススメ~』
『Yの箱船』
『算法少女』
『数学女子』
『はじめアルゴリズム』
『数学ゴールデン』
コアな内容が多いのですが、中学受験(受検)での必須科目「算数」に苦手意識を持っているお子さんがいらっしゃったら、渡してみてはいかがでしょうか?
興味を持つとどんどん知識が吸収されます。
「面白い!」と思ってくれるように役に立つアイテムとして使いましょう。
中学受験に役に立つおすすめ勉強系漫画チック書籍:理科編
中学受験(受検)をお考えなら、「絶対に役に立つ」と1冊は読ませたことがある作品かと。
『サバイバルシリーズ』
『ドラえもんの理科おもしろ攻略』
『ドラえもん科学ワールド』
『空想科学読本』
『学研 ひみつシリーズ』
こちらは、非売品です。旧版は販売されていたようです。
企業に取材に行っているので、実際の企業がどんなことをやっているのかを知りたい時にも役に立つ漫画です。
例えば「真珠のひみつ」は、ミキモトで、「乳酸菌のひみつ」は、カルピスといった感じです。
かなりの巻数があり、勉強にもなりますので、せっせと図書館から借りています。
『名探偵コナン理科ファイルシリーズ』
中学受験に役に立つおすすめ勉強系漫画チック書籍:社会編
『ポプラ社 コミック版日本の歴史』
伝記漫画なのに中学受験(受検)はおろか、テストにも絶対に出ない安倍晴明様と取り上げていたので、晴明様ファンとしてはビックリしました。
ビジュアルが母ちゃん好みなので、うちではこれを読ませています。
『学研まんが 日本の古典』
古事記やら万葉集やらが漫画で解説されています。
大人にもおすすめです。なかなか万葉集って読まないですよね。
理解するのに相当役に立つ作品です。
『日本史探偵コナンシリーズ』
おすすめ勉強系漫画チック書籍:国語編
『満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃん』
中学受験に役に立つ漫画番外編
『二月の勝者-絶対合格の教室-』
中学受験(受検)の実態がわかる漫画です。
教育虐待を受けた子供の話も出て来ますので「こういう風には絶対にしない」と気持ちを引き締めることにも役に立ちます。
うちは、子どもにも読ませています。
家庭学習をしていると、だらけてしまうことが多いので主に「この子たちはこれだけの時間勉強しているんだよ」という説明に使っています。
一つの作品としてもかなり面白いのでおススメです!
『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』
前述の二月の勝者の先生が漫画を担当している中学受験(受検)のシミュレーションの書籍です。
家庭環境別にわかりやすく、中学受験(受検)について説明されています。
最後に
かなり力尽きて中途半端な説明部分もあり、オタクな紹介もありますが、中学受験(受検)や日々の勉強のお役に立つ漫画が紹介できていましたら嬉しいです^^