中学受験(受検)で親が宿題の丸つけをするメリット・デメリット

中学受験(受検)を考えているご家庭でも、受験(受検)を考えていないご家庭でも、日々の家庭学習の「丸つけ」を子どもに任せるか、親が時間をぬってやるのかを迷っている方は多いでしょう。

そこで今回は、私の息子の経験をもとに、親が丸つけをするメリット・デメリットについてお話します。

 

正直、丸つけはメンドクサイです。

そして「これが絶対に正解!」というものはありませんので、ご家庭の状況によって対応方法を試してみて下さい。

特に、中学受験(受検)をするご家庭の場合は、丸つけの仕方が成績にも結び付きますので、是非読んで下さいね。

「勉強しなさい!」だけでは、ケンカの元になってしまいます。

子どものために言っているはずの言葉が、子どもとの関係を崩すものになることは避けたいです。

模擬試験や試験本番前日にケンカをすると「ママとケンカした・・・」とメンタルがやられて絶対に点数は落ちます。

楽しく家庭学習をすることをめざしましょう^^

 

中学受験で親が丸つけをするメリット

苦手箇所を把握できる

中学受験(受検)用の進学塾に入っていたとしても、完全に塾任せにはできません。

30人を1人の先生が見るのと、親が1人の子供を見るのでは、見方が違います。

個別塾ではない限り進学塾の先生が一人ひとりの学力を完全に把握するのは難しいでしょう。

 

親が丸つけをすることにより、「ここが苦手かも」を先生に相談できます。

 

丸つけを塾に任せられる場合でも、宿題をやっているのかのチェックは必須です。

公立小学校では、平均値よりも低い学力の子に合わせて授業をしているそうです。

しかし、進学塾では、できる子に合わせてどんどん進みます。

その結果、塾の授業には出ているけれども、出ているだけでチンプンカンプンなんてことも。

そうなると、大量の宿題をきちんとこなせているのかのチェックも必要になりますよね。

 

ズルされなくなる

うちの場合は、私が丸つけをしているのですが、ドリルなどに付属している解答ページは切り離して親が管理しています。

こうなると、ほぼズルはできません笑。

おそらく、今は解答ページがついていても見ていないと思うのですが、一度、小さいころに解答を写しているところを発見してしまったんですよね。

解答がついている状態で点数が良いと「本当に自分でやったの?」と疑心暗鬼になってしまいます。

この疑う心がイヤですし、子どもとしても疑われるのはイヤですよね。

ケンカの元になるので、今では最初から解答ページを切り離すようになりました。

 

採点を厳しくできる

子どもが自分で採点をするとどうしても、採点が甘くなりがち。

特に、漢字で「ハネ」ていないのに〇をつけてしまうパターンも・・・。

うちは、パパに漢字の答え合わせをお願いするときちんとハネなどを見てくれてないので、結局は私が二重チェックしています・・・。

 

あと、なんとなく頭の中で考えて答えを出しているパターンがあります。

式を書かないで良い問題でも、式を書かせ、親がチェックすることで本当に理解ができているのかも確認できます。

 

文字をきれいに書くように指導できる

上記の採点を厳しくできるに通じますが、汚く読めない字ですと試験時に点数を落とす可能性があります。

親が丸つけをすることで、「これは読める」「これは読めない」など、客観的に伝えることができます。

普段からきれいな字を書くことができない子は、緊張して焦る試験ではもっと字が汚くなると思いませんか?

 

学校や塾では字のきれいさに関しては指導してくれない印象です。

学校の先生は提出物の丸付に忙しいですし、塾の先生に関しては内容を理解させることに力を入れなければなりません。

 

そうなると、「字」に関しては親が指導をする必要があります。

たまに答案用紙を見て「なんだこの字は!!!」と怒らないように日々少しずつ子供におしえていきたいですね。

 

中学受験で子どもが丸つけをするメリット

自立して自分のペースで学習ができる

問題を解いたらすぐに丸つけをして点数を知りたいお子さんの場合、丸つけは親でなく、お子さんに任せてしまっても良いかもしれません。

特に、親が丸つけをすることで、親のストレスがたまって「なんでこんな問題ができないの!」とケンカになる場合は、思い切ってお子さんにやらせてみたらいかがでしょうか?

いつまでも親が手取足取り面倒を見ていられません。

中学受験(受検)の場合、自立して学習ができるような子でないと、入学してからの勉強がしんどくなるかもしれません。

 

ただ、解答の解説も読むことをさせてください。

答えだけを見ると合っている問題でもなんとなくで数字を書いてしまい、丸になっている場合もありますし、最短の考え方を理解してもらう必要があります。

 

中学受験で親が丸つけをするデメリット

他の家事に費やす時間が少なくなる

働いていたり、下のお子さんがいたりすると丸つけに時間をあてるのが難しいですよね・・・。

中学受験(受検)をするご家庭の場合は、情報集めもしなければなりませんし・・・。

やること山積みの結果、イライラ爆発なんてことも・・・。

 

子どもが甘えるのでイライラしてしまう

親が真面目に丸つけをして真面目に解説をしているのに子どもはベタベタ甘えているパターンは多いと思います。

私は、「こんな状態で中学受験(受検)できるのか?」とかなりイラつきます。

 

ちなみに私は子どもが甘えていたら「そんなにママが好きならチューするぞ」と言います。

大抵イヤがって真面目になりますし、私も子どもにチューすることでイライラもおさまります笑。

 

ただ、このママ先生に対する甘えも徐々になくなり、半年後には講師と生徒の関係にはなりました。

 

できない問題にイライラしてしまう

子どものやる気をそがないためには怒らないことが良いのですが、何度も同じ間違いをするとどうしても、イライラしちゃいます。

反省Orz

でも、同じ間違い=苦手=やりたくない が見え見えなんですよね。

なので、「最初から全部できていたら筑駒(最難関国立中高一貫校)→東大コースだよ。天才じゃない限り、努力しないと頭は良くならないよ。」「できないことをできるようにするのが勉強じゃん。初めての問題で解けなかったことには怒らない。でも、メンドクサイと思っておそわったことをやらないのは怒るよ。」と言った感じで伝えています。

 

中学受験で子どもが丸つけをするデメリット

ズルをする

お子さんが答えの丸写しをしているのがバレて、大喧嘩になることもあるでしょう・・・。

まだ、丸写しをされたことがない場合は、いざ丸写しをされた時に大喧嘩にならないように「相手は小学生ですから仕方がない」こととして、「ズルされることはある」と心にとめておいてください。

ただ、本当にズルをしていたら「宿題では点数が良いのに塾のテストでは点数が悪い」「家でやる過去問題はA判定なのに模擬試験では・・・」という状況になります。

早く気づかないと塾に支払うお金は無駄です。

中学受験(受検)直前にズルが発覚すると、巻き返しもできないかもしれません。

 

親の直感として「思ったよりも、点数がとれている」と感じたら、ズルを疑ってください笑。

 

うちは、親が丸つけをしていますが「ズルしたら絶対にバレる(実際にバレた)」「ズルをすると学力低下になる」と説明をしていますので、低学年のころにズルした時も意外とすんなり認めてました。

しかし、頭がよくなってくると自己保身を考えるようになりますので、「永遠に素直ではない」と心に留めています。

 

親が状況を把握できない

子どもの学力状況がわからないので、塾任せになってしまいます。

前述もお伝えしましたが塾に入れれば、全部面倒をみてくれるわけではありませんので、親が介入することも必要になります。

状況が把握できていれば子どもの苦手科目を集中的にやるなどを塾に提案することも可能ですが、丸つけをしないと、状況がわからなくなってしまいます。

 

中学受験で子どものやる気が出る親の丸つけとは?

中学受験(受検)は、親の受験とも言われています。

親の態度が子どものメンタルに影響を及ぼしてしまいますので、本当にケンカは注意が必要です。

 

1、間違えていることを責めない

簡単な問題を間違えているとイライラしちゃいますよね。

でも、わからないことが浮き彫りになったので、間違えてくれてよかったんです。

「間違ってもいいんだよ。わからいことをわかるようにするための勉強だよ。」と伝えてあげて下さい。

そして、次に間違えなかったら褒めて下さいね^^

 

次に間違えたら論理的になぜ間違えたのかを考えせてみましょう。

理解しているのに間違えてしまった場合は、なぜ間違えたのかを言うことができます。

しかし、本当に理解していなかったら、何が問題だったのかを言うことができません。

 

2、花丸を書いてあげる

うちの小学5年生の息子は、未だに花丸が好きです。

ただ単に、丸をつけるだけよりも、花丸をつけることをおすすめします!

花丸を大量につけると手が痛くなりますので、安い赤鉛筆だと手がつかれるかもしれません。

私は、昔ながらの赤いサインペンが良かったです。

 

3、最終的な点数に満点を書いてあげる

100点を書いてあげる

最初は、89点だったとしても、最終的に全部〇になった場合は、89点に斜線を引いて「100点」にしてあげて下さい。

うちは、花丸を全部正解の目印にしていたのですが、「100点も書いて」と言われてしまいました。

大人からすると、一見どうでもいいじゃんと思いがちなのですが、成功体験が積めますので是非100点を書いてあげて下さいね。

 

4、「やだな~」などと聞こえたら一緒に見てあげる

中学受験(受検)を考えている場合、勉強の指導は基本的に塾です。

内容が難しすぎてが教えられないパターンもありますし、変なことをおしえてしまうのも危険です。

ただ、一緒に問題をやってみることで子どもは「応援されている」という気持ちになります^^

 

「これ難しいね。答えと解説を一緒に見てみようか。」

「こんな問題やってるんだ!すごいね!!」

以上のように丸つけだけではなく、寄り添った言葉によるわかりやすい愛情を示すことにより、やる気アップ!になりますよ~。

 

それでも中学受験で丸つけがメンドクサイ場合はタブレット学習教材も考える

中学受験塾で「丸つけは親がやってください」「お子さんにやらせてください」と指示がある場合は、従った方が良いのですが、自宅学習の場合は丸つけの手間を省くことができます。

それが、タブレット教材です。

子どもにとってはゲーム感覚でできるタブレット教材もあるので、「やらされている感がない」状態で家庭学習できます。

親に学習時間をメールでおしえてくれたり、サイトにログインをすることで学習時間を調べることができたりする機能もありますので、お仕事をしている方でもお子さんの状況がわかります。

今回は、進研ゼミの「チャレンジタッチ」でタブレットを導入するかしないかを考えてみました。

 

進研ゼミ「チャレンジタッチ」

【進研ゼミ小学講座】の「チャレンジ」は紙で学ぶタイプで、「チャレンジタッチ」は、タブレットで学習します。

基本の小学講座とは別に、中学受験(受検)対策教材もありますので、小学講座と一緒に受講してもよいですし、中学受験(受検)対策教材だけを受講することも可能です。

 

親的にこれは良い!と思う点
・自動丸つけ機能
・間違えた問題をすぐに解き直す
・忘れたころに間違えた問題を解き直す
展開図が動画で見られる
・毎日レッスンの案内がタブレットにくる
・親が学習状況を把握できる
子ども的にやる気が出る!と思う点
・学習するとできる専用ゲームがある
・学習ポイントがたまるとキャラクターが成長したり、ご褒美ゲームができたりする

 

【基本講座】

※プ=プログラミング

学年
1年生
2年生
3年生
4年生
5年生
6年生

他の通信教育講座と同じく、低学年に理科と社会はありません。

小学校での授業がないのが理由だと思われます。

 

【オプション講座】

学年 講座内容 基本講座
1~4 考える力・プラス ×
4~6 考える力・プラス 中学受験講座 (私立・国立中学受験向け) ×
5~6 考える力・プラス講座 (公立中高一貫校受検向け) ×
3~6 作文・表現力講座 ×
漢字計算くりかえしドリル ×
1~4 国語算数発展ワーク ×
5~6 国語算数ハイレベルテキスト ×
2~4 かがく組 ×
1~5 プログラミング講座 ×
オンライン少人数指導チャレンジライブ ×
1~6 英語:オンラインスピーキング

英語のオンラインスピーキング以外は、基本の小学講座に加入していなくても受講することができます。

中学受験(受検)内容に英語がない場合は、省略しても良いでしょう。

 

【使い放題アプリ】

漢字・計算 6年間分の漢字と計算を学べる
読書 まなびライブラリーでは、電子書籍約1,000冊が読み放題
英語 基礎~英検準1級レベルまで目指せる「Challenge English」

うちの子は、読書週間がつくまで時間がかかりました。

読書週間がつくためには、その時の気分で読みたい本を読めることが大切です。

そうなると自宅が図書館状態になりことが必要です。

図書館から沢山本を借りてきて「ドン」と置くことで、本を読むようになりましたが、この労力を考えるとタブレットで1,000冊は使わなければ損な機能です。

 

【2020年公立中高一貫校合格抜粋】

うちの子は、公立中高一貫校の中学受験(受検)予定者なので、【進研ゼミ小学講座】の公立中高一貫校合格からお伝えしますね。

東京都立小石川中等教育学校 7名
東京都立桜修館中等教育学校 15名
東京都立両国高等学校附属中学校 15名
千葉県立千葉中学校 4名

後述する私立難関と比べると、偏差値が高い公立中高一貫校の合格者の人数が圧倒的に多いです。

もちろん、進学塾と併用しているパターンもあるかと思いますが、「公立中高一貫校受験内容は学校で勉強した範囲」だからだと考えられます。

 

【2020年私立・国立中学校合格抜粋】

開成中学校 3名
麻布中学校 1名
桜蔭中学校 1名
筑波大学附属駒場中学校 2名

難関と言われる私立国立中学校合格者もチャレンジタッチを利用しています。

おそらく、進学塾の勉強の補助として利用しているのでしょう。

タブレットは車や電車での移動のスキマ時間での学習に最適です。

 

中学受験にも生かせるタブレット学習「チャレンジタッチ」の気になる料金

【進研ゼミ小学講座】では、1年生ならば基本講座が、1ヶ月税込み2,980円。

毎月払いだと3,680円になりますので、12ヶ月一括払いがお得です。

2年生からは12ヶ月一括払いが3,180円になりますが、読書もでき色々な機能使い放題で英語とプログラミングが入ってこのお値段は安いと思いませんか?

うちの場合、1~2年生の時には、市販教材で家庭学習をしていたので、チャレンジタッチを使っていればもっと効率よく学習ができてのでは?と思いました。

親の丸つけも必要ありませんし、タブレットには親がいなくても自分で学習ができるような工夫があります。

中学受験(受検)をしないご家庭でも、中学受験(受検)相当の学力がつくなら、安いと思いますが、いかがでしょうか?

 

最後に

本日は、家庭学習で親の丸つけをするのか、丸つけをしないのかについて考えてみました。

そして、丸つけをしないですむ、タブレット教材についてもお伝えしました。

中学受験(受検)をするご家庭の場合は、スキマ時間のタブレット学習を利用すれば、学力向上にかなり有効です。

進学塾に通っていたとしても、検討してみてはいかがでしょうか?

「塾はしんどいけど、タブレットの勉強は楽しい!」と、楽しんで勉強をするきっかけにもなるかもしれません。

好きなことはすぐに覚えるのが人間なので、楽しんで勉強をすることを目指しましょう!!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です