【中学受験の夕食】薬剤師ママさんに聞いた塾のタイプ別の夕食 負担がないやり方を!

お子さんが中学受験で塾通いをした時に悩むのは「夕食をどのタイミングでとるのか」ですよね。

夕食用のお弁当を作るのは、かなりの親の負担です・・・。

でも、塾から帰宅してからの夕食ですと、寝るまでの時間がないので子どもの胃に負担がかかりそうです。

ということで、本日は、ご自身も中学受験を経験されている「現役薬剤師ママ39hayakawa」さんに中学受験の夕食の悩みが解決できるよう、色々と聞いてみました。

東洋医学に基づいた、食材の選び方などもおしえてもらいましたよ^^

中学受験の適切な夕食・軽食・おやつで学習効率アップ!

 

ここからは、自分自身も中学受験を経験し「首都圏の新御三家」の一つの女子校に進学した私「39hayakawa」が解説いたします。

現在は薬剤師をしながら、2人の小学生の子育てにバタバタと奮闘する日々を送っているアラフォー主婦です。

薬剤師をする傍らで東洋医学や中医学を学び、毎日の食生活にもなるべく東洋医学を意識した食材選びをするよう努めております。

中学受験に限らず、全ての受験生にとって勉強の効率を高めることはマスト!

そのためには適切な夕食、軽食、おやつを心がけるべきなのです。

 

なぜ中学受験で、夕食や軽食おやつが大切なのか?

 

東洋医学のお話をします。

人間の身体は五臓六腑(ごぞうろっぷ)から構成されており、メインとなるのは五臓すなわち「肝」「心」「脾」「肺」「腎」です。

これらがお互いにうまく機能していれば、健康体を保つことができます。

 

次に、五臓六腑を機能させるために必要な「気血津液(きけつしんえき)」を解説します。

クルマは走るためにガソリンなどの適切な燃料が欠かせませんよね。

人間も同じです。

五臓六腑を正しく機能させる為には、気血津液と呼ばれるエネルギーが必要となります。

この気血津液がバランスよくなるためには、日々の食事が大切なのです。

 

何か食べ物を摂ると、それは胃腸(五臓六腑で言うところの「脾」)で消化されます。

それがエネルギーとなり、頭脳労働すなわち勉強にも集中して取り組めるのです。

 

夕食などで食べ物を摂らない状況では、エネルギー不足となります。クルマで言うところのガス欠状態と同じです。

勉強の効率も上がらないですし、お子さん本人も空腹状態が続くと辛くなってしまい、イライラしたり集中力が切れてしまったり。

挙句の果てには情緒不安定になってしまいます。

 

エネルギー満タンの状態で、勉強も効率アップ!

大人にとってのおやつは「単なる気分転換の一つ」と捉えがちですが、中学受験時の成長期のお子さんにとっては大事なエネルギー補給です。

勉強の効率アップのためにも夕食はもちろん、適切な「軽食」や「おやつ」を用意するようにしましょう。

勉強はスポーツと同じであると考えてください。

放課後にスポーツ系の習い事をする場合、習い事に行く前に何らかの軽食やおやつを摂るように保護者からお子さんに促しますよね。

中学受験の勉強は机に座った状態で、基本的に身体は動かないわけなのですが、それゆえに、スポーツと違ってエネルギーは不要と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、勉強は「頭脳を使ったスポーツ」と同義です。特にお子さんは中学受験に向けて、日々懸命に努力しています。

エネルギーはかなり消耗すると考えて間違いありません。

 

【中学受験塾タイプ別】お子さんの夕食パターンはどれ?

お子さんの中学受験塾は、お弁当を夕食として持って行く塾ですか?それとも塾から帰宅後に夕食を食べますか?

補習塾や公文式など、中学受験を意識しない塾や学習塾の場合、お弁当は必要ありません。

拘束時間も短くなります。

しかし、中学受験に照準を合わせた進学塾の場合、授業のコマ数が多いゆえに拘束時間が長くなります。

とは言っても、塾によってお弁当の有無が違いますよね。

お弁当の有無により保護者の負担度も変わってくることも事実です。

夕食としてお弁当を持って来るタイプの塾だった場合、保護者が負担にならないお弁当作りを考えるのも必要です。

 

夕食用のお弁当を持って行かない塾

夕食用のお弁当がないタイプの中学受験塾であれば、休憩が無いもしくは5分休憩しかないので、その分お子さんの帰宅は早くなります。

夕食のお弁当を作らなくても良い分、保護者の負担も少ないでしょう。

しかし、裏を返せば「集中力がより必要になる」「休憩が無い分、短期決戦で頭脳を酷使する」と考えられます。

塾に滞在する時間は確かに短くはなりますが、意外とお子さんご本人の負担は大きいのです。

塾に行く前に、簡単なおやつや軽食を摂るとベター。

もちろん帰宅後も、しっかり夕食を摂るようにしましょう。

 

夕食用のお弁当を持って行く塾

夕食用のお弁当の用意がマストな塾は、当然ながら塾での滞在時間が長いです。

中学受験の授業は前半と後半に分かれ、合間に30分休憩などが入ります。

休憩で食べるお弁当が、お子さんの夕食です。

夕食用のお弁当は、栄養面が偏らないようにすることを意識するのが大切です。

お弁当の存在は、意外と保護者が思うよりも本人にとって大きいものです。

中学受験のための授業や補講が辛かったとしても、お子さんは休憩に友達と食べるお弁当を楽しみにしているんです!!

 

ただ、夕食用のお弁当作りが保護者の負担になり過ぎてしまうといけません。

中学受験は親と子の二人三脚と言われます。

保護者も頑張り過ぎはいけません。

 

あとでご紹介するオススメ食材や、パワーの出る食材などをなるべく使って調理法は簡単にするなど、工夫すると良いでしょう。

また、お子さんの長い中学受験生活において保護者の体調がどうしても厳しい時や、お仕事が突発の残業になってしまう時もあるかと思います。

どうしても避けられない用事もあるでしょう。

そんな時はパン屋さんで栄養価の高そうなサンドウィッチなどを購入して渡してあげても良いでしょう。

 

りん

お弁当づくりで親の負担が大きくなって、イライラが子どもに伝わるのは子どもの精神的に良くないので、双方の負担が重すぎると感じる時は、通塾ではなくオンライン家庭教師や通信教育も考えてみたらいかがでしょうか?焦る気持ちもわかりますが、「今が合っていない」のであれば「他も考える」のも手です。

 

私も中学受験の頃、夕食のお弁当が楽しみでした

余談ですが筆者も小6の頃、週4回は中学受験塾でお弁当を夕食として食べる生活でした。

友達と仲良く食べる夕食のお弁当で、休憩が更に楽しい時間となります。

もっと言えば、お弁当自体に自分の帰るべき家庭の存在を感じていたのだと思うのです。

だからこそ、嫌いだった勉強にも打ち込むことができました。

 

夕食のお弁当を週4回用意する私の母の負担はさぞかし大きかったと思います。

しかしそのお弁当の内容や、よく入れてくれた大好きだった唐揚げ、友達とおしゃべりをしながら食べたシーンは、30年近く経った今でもくっきりと色鮮やかに思い出されます。

私が当時通っていた中学受験塾は大手の集団塾でした。

休み時間はマクドナルドの訪問販売が来ていました。

母がどうしてもお弁当を作れなかった際は、夕食にマクドナルドを利用したことを思い出します。

毎回マクドナルドが夕食となると、成長期のお子さんの栄養面で心配ではありますが、私にとっても、たまに塾で食べるマクドナルドは非現実で、ワクワクしたことを覚えています。

 

中学受験塾通いの夕食(お弁当・軽食)におすすめの献立

 

せっかく夕食(お弁当)を作るなら栄養面はもちろん大切ですが、効率良く身体に取り入れられる食材を選ぶと良いでしょう。

夕食(お弁当)や軽食、おやつにおすすめの食材や献立、さらに避けた方が無難な食材をお子さんのタイプ別にご紹介致します。

 

普段から疲れやすい、風邪を引きやすいお子さんにおすすめの食材

中学受験関係なく、普段から疲れやすい、ダルい、食事をすると下痢しやすい、風邪を引きやすいお子さんにおすすめの夕食の食材をご紹介致します。

身体のエネルギーのもととなる「気血津液(きけつしんえき)」のうち、特に「気」を補うような食材を意識して取り入れましょう。

「気」は「元気の気」であり、パワーの源です。

 

取り入れたい食材

山いも、ねぎ、牛肉、鶏肉、うなぎ、栗、豆類、にんにく、玉ねぎ、にら、もち米、生姜など

 

特に山いも、長いも、大和いもは胃腸の働きを助けます。

胃腸が丈夫だと、食べたものが速やかに身体のエネルギー源になります。

中学受験をする上で効率良く勉強する為には、丈夫な胃腸であることがマストです!

おすすめの夕食の献立は、山いもや長いものお好み焼き、鶏肉入りニラ玉炒め、お餅を入れたお汁粉です。

避けた方が良い夕食の食材は、刺し身などの生ものや天ぷらなど脂っこいものです。

胃腸を冷やすと消化機能が低下します。脂っこいものは胃腸に負担をかけてしまいます。

 

月経が始まったお子さんにおすすめの食材

中学受験は思春期であり、女子は月経が始まると身体も心もガラリと変化します。

月経により月に1回、血液が外へ出ていくことで貧血傾向になるお子さんも多数いらっしゃいます。

身体のエネルギーのもととなる「気血津液(きけつしんえき)」のうち、特に「血」を補うような食材を意識して夕食に取り入れましょう。

 

取り入れたい食材

鶏肉、レバー、牡蠣、いちご、黒ゴマ、黒豆、プルーン、ブルーベリー、にんじん、ざくろ、桃、トマト、ほうれん草

 

おすすめの献立はレバニラ炒め、鶏肉と野菜の卵とじスープなど。

デザートには意識していちごや桃を摂りましょう。

疲れやすいタイプのお子さんと同様、生ものや脂っこいものは胃腸に負担をかけます。

なるべく避けた方が無難でしょう。

りん

鶏肉の手抜きスープを作ってみました。

 

【自宅コンロでの手抜きスープ】

鶏肉(唐揚げ用の残り)、冷凍ホウレンソウ、卵、味塩コショウ、ニンニクパウダー、顆粒のコンソメ

※発酵食品のみそ汁の方が栄養がありそうなのですが、みそをとくのがメンドイ場合はコンソメや鶏がらスープで!

 

 

【スープジャーの手抜きスープ】

鶏肉(唐揚げ用の残り)、冷凍のミックスベジタブル、味塩コショウ、生姜パウダー、顆粒の鶏ガラスープ

※材料と熱湯を入れて1時間後には美味しいスープが完成しています。

 

 

 

レバニラ炒めは、レバーの処理が大変なので「お惣菜でもいいじゃん」と割り切りました笑。

 

レバー

 

情緒不安定、イライラ、ヒステリックなお子さんにおすすめの食材

日頃の勉強へのストレス、中学受験そのものに対しての周囲からのプレッシャーにより情緒不安定やイライラしてしまうお子さんは、リラックスを促す食材がおすすめです。

香りのある食材は、気を巡らせてくれます。

香味野菜や酸味の強い食材を意識して取り入れましょう。

 

取り入れたい食材

春菊、セロリ、ミント、オレンジ、レモン、みかん、パセリ、ジャスミン

 

おすすめの摂り方はミントティーやジャスミンティーなどのお茶として、頻繁に飲ませてあげると良いでしょう。

夕食の肉料理やパスタに、パセリを微塵切りにしてまぶしても良いですね。

彩りもキレイで一石二鳥です。

デザートには意識して柑橘類を摂りましょう。

ただし、辛い食べ物は避けた方が無難です。

 

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全お子さんに、おすすめの献立

中学受験の塾やお子さんの体質タイプ関係なく、全てのお子さんにおすすめの夕食の献立をご紹介致します。

まずはおにぎり。

おにぎりを献立に入れて良いものか悩みますが、おにぎりは立派な捕食です。

中に入れる具材を工夫することで、満足度の高い一品料理となります。

 

おにぎりは当然ですが、お米がメインです。

お米は炭水化物なので、直接的に脳へのエネルギーを手早く補給することが可能です。

中学受験塾の休み時間が短い時は、片手に持って食べながら勉強することも可能なファーストフード。

いつの時代も、おにぎりは多忙な現代人を支えてきた「縁の下の力持ち」なのです。

 

続いてはスープです。

お味噌汁も良いのですが、軽食の際はスープを付けるだけで身体が芯から温まるものです。

冬にはスープの存在が特に嬉しいこと、間違いナシ。

夏もアイスよりスープの方が胃腸を冷やさないので、インスタントでもよいのでスープジャーなどで持って行ってもらうことをおすすめします。

スープの具は何でも良いですが、中学受験の勉強に備えてパワーを補うためには、にんにくや生姜、たまねぎ、ニラなどを積極的に夕食へ取り入れましょう。

中学受験の夕食も大切ですがスキンシップも◎

 

中学受験関係なく、成長期のお子さんの健康を気遣う夕食の献立作成はマストです。

しかし、中学受験生はまだまだ甘えたい年頃で、ぎゅーっと抱きしめてあげたり、頭をナデナデしたり(*^^*)

いつも頑張っていることを認めて、褒めてあげる声かけは必要です。

保護者の作る美味しい夕食と同じくらいに、スキンシップも重要な位置付けにあります。

特に、中学受験のプレッシャーにより情緒不安定やイライラしているお子さんは、ぎゅーっとハグしてもらうことで落ち着くことも多々あるのです。

保護者の存在は、お子さんの精神安定剤と言って間違いないでしょう。

 

ここで一つ、ストレスにおすすめのツボをご紹介致します。

「合谷(ごうこく)」という名のツボで、手の親指と人差し指の骨がくっつく辺りから、やや人差し指に沿って進んだあたりに存在します。

「合谷」を痛いぐらいにグリグリ押しましょう。

 

ストレスやイライラが沈静化します。

スキンシップを兼ねて、お子さんの手を握りがてら押してあげてみて下さい。

日頃からスキンシップを重ね、お子さんとの信頼関係を揺るぎなくすることが、お子さんの持つ本来の力をいかんなく発揮する最短ルートだと考えています。

最後に

本日は、ご自身も中学受験を経験されている「現役薬剤師ママの39hayakawaさん」に色々と聞いてみました。

かなり興味深い、中学受験の夕食の記事でしたね。

塾のタイプも違いますし、お子さんの身体の状況も違います。

夕食に正解はありません。

「これ良いかも」と思ったらやってみて、各ご家庭用にアレンジしてみてください。

ただし、ママさんたちが無理をするのは禁物ですよ。

無理をする→ストレス→お子さんとバトル勃発 になってしまいますからね(^^;)

・バランスの良い献立は、給食に任せる
・野菜不足は、塾のない日に解消する
・喜んでくれるなら毎日同じメニューでもいいじゃん

なんて感じで、割り切ってやるのもおすすめです。

 

もし、中学受験の塾通いが負担と考えるならば、自宅で通信教育をすることも考えるのも手です。

「通信教育ではきちんとやってくれるか不安」な場合は、オンライン家庭教師のサービスを使ってみたらいかがでしょうか?

自宅で学習ができるならば、夕食の負担も減りますし、何よりもお子さんと一緒にいる時間が増えますよ^^

 

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