公立中高一貫校のメリットデメリット 中学受験(受検)しますか?

この記事は、公立中高一貫校受験(受検)を迷っている、親御さんに向けて書いています。

・子どもが勉強好き
・お金はないけど良い環境を提供してあげたい
・進学先の公立中学校が荒れている

公立中高一貫校の情報はとても少ないです。

メリットとデメリットを知って、お役に立てば嬉しいです^^

 

今話題の公立中高一貫校とは?

公立中高一貫校は、多くの学校が次世代のリーダーをはぐくむことを目標とした、公立の中学校と高等学校を合わせた学校です。

公立なので、税金で運営されています。

かなり勉強に力を入れている学校になりますので、公立の高校と比べてみても、大学合格率の高さが際立っています。

 

後半にもメリットとデメリットをまとめていますが、簡単に公立中高一貫校についてご説明しながらも、メリットデメリットをお伝えしますね。

 

公立中高一貫校の種類

 

【中等教育学校型】

私立の中高一貫校と同じように6年間同じ学校で過ごします。

前期3年間が一般的には中学生、後期3年間が高校生という位置づけです。

中学に入る際には適性検査と言われる試験が必要ですが、高校生になるときは不要です。

6年間同じ仲間で過ごすので、環境に慣れてしまって「たるんでしまう」ことを懸念する方もいらっしゃいます。

 

また、通常の公立の中学校は3年間でカリキュラムを終了させますが、中高一貫校の場合は、2年間で中学校の授業を終わらせて大学入試用の対策をする時間を多くとります。

公立から大学を狙う場合は、かなりのメリットです。

 

【併設型】

もともと存在する公立高校に中学校を併設することで、中高一貫教育を行うのが併設型です。

入学時の適性検査(試験)は必要となりますが、高校生になるときの試験はありません。

また、高校時に募集があるので、高校生から受験で入って来る生徒がいますので、中学生から学校にいる生徒にとっては刺激があるという良い面もあります。

 

気になる学費

中高一貫校とは言え、公立なので、学費は公立の高等学校と同じです。

制服代や旅行の積立金などで年18万円~と考えればよいでしょう。

海外研修をする学校の場合は、積立金が高くなりますが、それでも私立中高一貫校の半額以下です。

遠方の学校に通う場合は、定期代なども発生してきますが、授業レベルが高い中での安い学費はかなりのメリットです。

 

受験(受検)はどんな問題が出題されるのか

試験名は、適性検査

この「適性検査」が、公立の中高一貫校の特徴でもあります。

検査を行うので、じゅけんは「受検」という文字を使います。

私立の中学受験は教科書には出てこない公式などの知識を求められますが、公立の中高一貫校の適性検査は、教科書の内容以上のことは出て来ません。

資料やグラフを見ながら、論理的に解決する力が必要となりますが、長文問題が多いので、コツコツと整理をしながら解く能力も求められます。

 

作文

公立中高一貫校によってテーマは変わりますが、自分の経験や大変を加えながらの作文となります。

適性検査自体も記述式が多いので、作文対策は必須です。

 

公立中高一貫校の適性検査は、学力だけの詰込みでは対策できません。

作文を読んだ先生は、その子が自分たちの学校にふさわさしいかを判断します。

 

小学校の授業でマスターしてもらうことは正直難しいですし、大人でも、自分の意見を的確に表現できる作文は難しいものです。

私はどうやって教えて良いかわからなかったので、通信教育を利用しました。

 

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面接

適性検査の他、個人面接や、グループ活動などが行われます。

グループ活動は、「イマイチだった班全員が落ちた」という話も聞きます。

本当かどうか真偽は定かではありませんが、イマイチな人員をうまく動かせば合格するかもしれません。

そんなイメージがあるのが公立中高一貫の適性検査です。

 

報告書・内申書

これは適性検査(試験)ではありませんが、小学校の先生からの通知表のようなものの提出が必要と思ってください。

この報告書の内容がポイントに変換されて、適性検査(試験)の点数と併せて総合的に入学の判断がされます。

 

うちの息子の公立小学校の場合、「3段階で◎がついていたらそれは家庭でフランス料理が出るようなもの」と説明している先生がいました。

学校によって内申書の付け方は違いますが、リーダーシップを掲げている公立中高一貫に知人の内向的な子が合格しています。

そうなると、内申書で点数を稼ぐというより、適性検査をきちんとこなすことが大切だと考えています。

 

なんとなく、公立の中高一貫校の特徴がわかりましたか?

次は、メリットとデメリットをお伝えします。

 

公立中高一貫校のメリット

授業のレベルが高い

先ほどもお伝えしましたが、難関大学の合格率が高いです。

公立中高一貫校大学進学率

AERA dot.から引用

公立の高校よりも早く大学入試対策ができる

中学の2年間で中学3年分の授業することで、高校の授業の先取をすることが可能。

公立の高校に比べ、大学入試対策が早期からできるので、難関大学の合格率が高いのが公立の中高一貫校の特徴でもあります。

 

中学時代に荒れることが少ない

中学校では、中学3年生が一番上ですが、中高一貫校はその上に先輩がいます。

高校生が生意気な中学生をたしなめてくれることもあるとのこと。

 

高校受験がない

これは、内申点に左右されてしまうようなシステムの公立高校受験の場合はかなりのメリットです。

受験がない分、大学受験に向けて対策ができますね。

 

生徒の学力差が少ない

公立の中学校の場合は、勉強が好きな子も嫌いな子も入り混じって勉強をしますので、授業についていけない子も出て来てしまいます。

しかし、公立中高一貫校の場合は、適性検査を突破した子どもたちが同級生になりますので、生徒同士の学力の差が少ないと言われています。

 

いじめが少ない

「いじめは無意味」「学校は勉強をする場所」と考えているお子さんが多いとのこと。

もちろん、大人の社会でもいざこざはゼロではありませんので、中高一貫校でもいざこざはありますが、受検が必要ない中学校よりも断然少ないという声を聴きます。

 

公立中高一貫校のデメリット

6年間同じ環境で過ごすことでなぁなぁに

6年の間、知り合いばかりの狭い社会の中で過ごしたまま大人になって行くので、打たれ弱い子になる可能性も。

泣き虫のうちの息子には、成長するにつれてメンタルを強くしてもらいたいので、デメリットに感じてしまいますね・・・。

 

高校入試がないため大学受験でのメンタルが心配

中学受験(受検)は、親の受験と言われています。

もちろんお子さんが頑張った結果ではありますが、親や塾に言われた通りにやって合格した感が強いです。

そうなると、自分の力で切り開かなければならない大学受験は久しぶりの受験になり、どうやって対策をしたらよいかわからない子も出てくるようです。

 

中学受験(受検)をチャレンジすることに意味がある!

公立中高一貫校の場合は、試験日が一緒なので公立同士の併願はできません。

公立の中学校への進学を希望しない場合、公立中高一貫校と私立を併願するご家庭も多いと思います。

また、公立の中高一貫校だけだと「子どもが挫折感だけを味わうからかわいそう」とのことで、公立が落ちても私立に行かせるご家庭もいると聞きます。

 

でも、私は、これを聞くたびに「だったら最初から私立にすればいいんじゃない?」と思ってしまいます。

併願で私立に行けるご家庭は、お金に心配がないということです。

ならば、「安いけどレベルが高い公立中高一貫校」ではなく、お子さんが行きたい私立中高一貫校を受験する方が受験や入学してからのお子さんのモチベーションに役に立つと思うんです。

 

うちの家庭は子供が「中高一貫校に行きたい」→「うちはお金がないから公立なら良いよ」「でも、進学塾には入らないよ」からスタートしています。

「頭が良くなりたい」という漠然な目標が中学受験(受検)理由ですし、一番近い公立中高一貫校が自宅から1時間ほどなので、小学校を卒業してすぐに電車に乗って通うのがどうなのかなと思ってしまいましたが、メリットデメリットよりも、恥ずかしがり屋の息子が、友達と離れて遠くの学校に行こうと思った意志を尊重したいと考えました。

公立中高一貫校という目標があることで、「頭がよくなりたい」となんとなくやっていた勉強に対しても意識が変わりますし、例え、落ちたとしても身についた学習習慣は公立の中学校に行った場合でも、役に立つはずです。

なので、落ちた挫折感でメンタルがやられないように「公立の中高一貫校は倍率がとても高いから入れない可能性がある」「でも、チャレンジすることは君のために絶対になる」と言っております。

 

通信教育での中学受験(受検)対策の一つ「Z会」

進学塾の費用は一年間で80万円~と言われています。

公立中高一貫校への進学のメリットは、授業料が安いことです。

公立中高一貫校の場合は、1校しか受験(受検)できないので、進学塾へ入れば絶対に合格するわけではありません。

私立との併願をしない我が家の場合、進学塾への高額な授業料に対して「コスパが悪い」と考え、塾なしでの対策になりました。

 

適性検査を見たことがある方はおわかりだと思いますが、ご家庭での市販のドリルだけで公立中高一貫校の中学受験(受検)対策をするのは、正直難しいです。

・費用を抑えたい
・夜遅くまで塾通いはかわいそう

とお考えの場合は、公立中高一貫校の受検が対策できる通信教育がおすすめです。

通信教育はいくつかありますが、本日は息子が実際にやっているZ会をご紹介します。

 

なぜZ会を選んだのか

元々、Z会の市販の教材ドリルをやっていたからです。

本屋でたまたま見つけて「いい問題!」と思ってやっていました。

そんな中、Z会での専科として公立中高一貫校の適性検査対策の講座があると判明し、資料をとりよせ「これ、良いかも」と感じたので申し込みました。

 

Z会の本科、専科とは?

本科=基本講座。

専科とは、専門的な講座のことです。

Z会 小学生向け講座の公立中高一貫校適性検査講座は専科ですが、本科に入っていなくても専科だけを受講することもできます。

 

うちは、専科だけを選びましたが、現状で塾に入っていない方は、本科も一緒に選ぶのも良いと思いますよ^^

資料が請求できるので、実際の内容を見て判断してみてはいかがでしょうか。

 

Z会公立中高一貫校適性検査対策の受講料は?

Z会 小学生向け講座の公立中高一貫校適性検査対策の専科だけを受講する場合は、以下となります。

12ヶ月一括払い 2,384円/月
6ヶ月一括払い 2,664円/月
毎月払い 2,805円/月

 

月2,500円ぐらいで、適性検査対策ができちゃうんですよね。

通塾とは雲泥の差です。

家庭学習だけでなく月1回の提出課題もありますので、これがテスト代わりになります。

目標点数、全体の平均点、自分の順位などの情報もお便りでおしえてくれます。

 

通塾ですと睡眠時間が削られてしまうので、自宅で対策ができるのはうちにとってのかなりのメリットです。

うちは、20時過ぎると眠くなりますので、過酷な通塾は無理なのでZ会はとてもありがたいです。

 

Z会公立中高一貫校適性検査対策の内容は?

5年生なら5年生の授業で勉強する内容の適性検査になっています。

結構、難しいです。

例えば、私立の中学受験ではおなじみの特殊算の「等差数列」なのですが、適性検査では公式をおしえてくれません。

どうしてそういう式になるのかの考えを書く問題になります。

 

私立の試験の場合は、公式を丸暗記すれば解ける問題が、「なぜ?」と問われるわけです。

もちろん、Z会ではテキストできちんと説明がされているので、理解ができていれば書ける問題ですのでご安心ください。

 

最後に

本日は、公立中高一貫の中学受験(受検)を迷っている方向けにメリットデメリットなどをお話をさせていただきました。

お子さんの性格、家庭の経済状況によって、方針が変わってくるかと思いますが、お役に立てれば嬉しいです。

 

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